聞いてくれ! 第50回
「北京パラ出場権獲得!」
聞いてくれファンのみなさん、大変ご無沙汰しています。すっかり隔月更新となってしまいましたね。(いや、それ以上か〜〜??)
さて、今回の「聞いてくれ」は、先日行われた、北京パラリンピック アジア・オセアニアソーン予選について聞いてもらいましょう!
みなさんもすでにご存知だと思いますが、なんとか北京への出場権を獲得しました。
今回は、昨年行われた世界選手権で日本チームが7位に入り、アジア・オセアニアゾーンの枠が1つ増え、3チームが行けることになっていたので、なんとか出場権を獲得できたんです。
しかも予選参加国は5チーム。5チーム中3チームが出場できるわけですから、最近の日本の実力からみれば、そんなに難しいことではないと、誰しもが思っていたことでしょうね。
「油断・慢心・過信」そんな気持ちが、選手・スタッフの中にも少なからずあったと思います。
それが思わぬ苦戦を強いられることになったのは、言うまでもありませんが・・・。
正直、今回は本気で1位通過を選手もスタッフも狙っていました。
それだけに3位という結果には誰一人として満足はしていません。
予選通過はもちろん、内容と結果にこだわりたいと、きゃっするは思っていました。
また、それだけのことができるメンバーだと思っていましたからね。
大会に入る前、唯一、きゃっするが不安に思っていたことは、大黒柱の大島選手(ワールドBBC)が怪我で出場できないということでした。
彼の存在はチームに勇気と活力を与えてくれるし、きゃっするにとっても非常に心強い人物です。また、彼がいることで、組み合わせのバリエーションが増え、いろんなパターンができますからね。
そんな状況でも、きゃっするは1位通過できることを信じていたのですが・・・。
初戦のオーストラリア戦を落とし、続く韓国戦は1ゴール差での勝利。
なかなかいつもどおりの日本らしいバスケットができませんでした。
続く第3戦のクウェート戦では、格下相手にも関わらず、第2Qは6得点しか取れていない。92点は取ったものの、全然波に乗れない結果となってしまいました。
そんな中での、第4戦。対するはイラン。
これに勝てば、2位以内が確定し、その時点で北京への出場権を獲得できるのです。
立ち上がりから、日本のリズムで試合が進んでいました。最大12点リードした時もありました。でもそのリードが良くなかった。
選手たちから「自信」に満ちた顔ではなく、「過信、慢心」の顔が除き始めたんです。
「マズイ」と思いました。でもすでに遅かった。ズルズルと相手のリズムに引き込まれ、焦りからミスを連発。最後まで悪い波を断ち切ることができずに敗戦。
イランに負けた日の夜、いろいろ考えました。久しぶりにネガティブになりました。
明日の韓国戦に負けたら・・・
もちろん、北京への道は絶たれるし、会社も辞めなければいけないかな?とも考えました。
だって、北京まではいろいろ支援してくれると、会社側が言ってくれているのに、こんな結果では会社に顔向けできませんから。それから、北京がなくなれば車椅子バスケをやっている意味もなくなるので、「引退」という文字も過ぎりました。
家族のこと、会社のこと、日本にいる仲間のこと。いろいろ考えました。
つくづく俺って弱い人間なんだと思いましたよ。
しかし・・・
自分自身を追い込めば追い込むほど、だんだんと心の奥底から闘志が沸いてきて、「絶対にやってやる!」という、強い気持ちに変化してきたのです。
相手がどうのこうのではなく、まずは「自分のやるべきことを全力でやる!」という結論に達したのです。
とにかく今まで背負ってきた日本代表としての「自覚・責任・誇り」を持ってプレーしようと!!
3位決定戦では、本来の日本らしいディフェンスが機能し、序盤からリードをする展開。
イラン戦の時と同じ失敗を繰り返さないように、出ている選手に常に声をかけ続け、叱咤激励し続けました。
終わってみれば、全員出場(怪我の大島選手を除く)、全員得点で勝利し、北京パラリンピックの出場権を獲得したのです。
今までシドニー、アテネと予選を戦ってきましたが、今回が一番精神的にキツイ戦いでした。もしかしたら、現役最後となる日本代表としての試合だったかもしれないし・・・。
そう考えたら、本当に出場権を獲得できて良かったと思います。何はともあれ次に繋がったわけですからね。
今回の大会で、いろんな課題が出てきました。北京パラリンピックまであと1年ちょっと。
チームとしても、個人としても今以上にスキルアップして、北京では7位以上を目指し、日々のトレーニングに励んで行こうと思っています。
日本代表としての、「自覚」と「責任」と「誇り」を持って。。。。。
応援してくれたみなさん、本当にありがとうございました。
北京、期待していてください。