聞いてくれ! 第18回
「小さな親切、大きなお世話」


「小さな親切、大きなお世話」。言ってしまえば「おせっかい」だよね。こんな事ってよくありませんか?
自分が受けたおせっかい、そして自分が相手にしてしまった、おせっかい。
今回の聞いてくれは、「小さな親切・大きなお世話(おせっかい)」について話したいと思います。


高校時代、いろんな女の子と付き合いましたけど、その中でも「Y.N子」は、俺が1年以上も目をつけていて、やっとの思いで付き合った女の子でした。(もちろんその間も他の女の子とも付き合ってはいましたけどね)
今の俺からは想像できないと思うけど、休み時間、人の目に触れないように手紙を交換したり、(そのときに複雑な紙の折り方を覚えた)部活の帰りに一緒に帰ったりと本当に楽しい毎日でした・・・・。

そんなある日、何が原因かは覚えてないんですが、ケンカをしてしまったんです。
俺は同じサッカー部で親友のサトルとリョウタ(二人とも実名)に相談してみる事にしました。
いろいろ話しているうちに、サトルが「そんな女と別れちゃえば?」と言うんです。
それに乗っかるようにリョウタが「今から俺たちが言って来てやるよ!」と・・・。

二人は「Y.N子」が一方的に悪いと決めつけていたみたいで、「今から話してくるからな!」と言ってその場から去って行ったのです。俺は冗談だと思い、全然気に止めていませんでした。それよりも「早く仲直りして、初キッスを〜〜」と考えていましたからね〜。(笑)
しばらくして、サトルとリョウタが帰ってきました。そして、「別れてやってくれって、Y.N子に言ってきたぞ〜〜」と笑顔で言うんです。「まっ、マジで?????」俺は驚きましたが、「だってさっき、良いよって言ってじゃん?」と。確かに、「勝手にすれば〜」とは言ったけど、まさかこんな事になるとは思っていませんでした。
その後、Y.N子が俺の所にきて「ちょっといい?」と誰もいない教室へと連れて行かれたんです。
彼女は凄くムッとした顔で、「別れるのに、人に頼むのっておかしいんじゃない?別れたいなら自分で言いに来ればいいんじゃないの??」と言うんです。
俺は「俺が頼んだわけじゃないよ〜、別れたいなんて一言も言ってないし・・・・」と。しかし彼女は「友達みんなの前で、京谷と別れてやってくれないか?って言われたんだよ〜」と・・・。もう俺に返す言葉もありませんでした。
Y.N子とはそれが原因で別れてたんですが、親友のサトルとリョウタの小さな親切(勝手な思い込み)が、物凄く大きなお世話になってしまったんです。だって、やっとの思いで付き合ったのに、たったの2ヶ月弱で別れてしまったんですから・・。

今でも彼らにこの事を話すと「そんなことあったっけ?よく覚えてるな〜」と言われるんですが、本当にあの時はショックで夜も寝れなかったんですよ。しばらく他の子と付き合う事もできなかったしね〜。(マジです)


今度は俺が小さな親切・大きなお世話(おせっかい)をしてしまった話しです。
同じクラスでサッカー部の親友、チャーが、これまた同じクラスの女の子「K.R子」の事が好きだという事を前から聞いていたんです。同じクラスだし、よく仲間で集まってカラオケとかやってましたから、その時から結構いい感じだな〜と密かに思ってました。
そんなある日の事、教室で何人かと話してたんですよ〜。もちろん、チャーもいたしK.R子も・・。

チャーは、凄く面白い奴で、いつも話の中心にいるんです。そしていつものようにチャーは軽快なトークでみんなを笑わせていたんですが、その時、俺はチャーの異変に気づいてしまったのです。
なっ、なんと、チャーの鼻から鼻くそがチョビ出ていたのです。それに気づかないチャー。しかも最初は話すごとに見え隠れしてたんですが、とうとう出っ放しの状態になったのです。それでもチャーは話を続けるんです。
もう完全に俺以外のみんなもこの状況に気づいてるようで・・・
話を続けるチャーに、俺は「チャー、便所付き合って〜」と言ったのですが、「お前、一人で行けよ〜」と話に夢中なんです。そりゃそうですよね。好きな女の子と話してる最中に、俺のために便所なんかついて来ませんよね〜。なおも、話を続けるチャー。もう完全にチャーの一人舞台!!
「もうダメだ〜」俺はチャーの手を取って、「いいから、便所付き合えって!」と強引に便所へ連れて行きました。当然の事ながらチャーは「なによ?人が話してる時に!!!」と少し怒り気味でした。

俺はチャーに「チャー、ごめん、言おう言おうと思ってたんだけど、鼻くそ・・・・飛び出てる〜」と真実を話しました。
チャーは「・・・・」「お前、早く言えよ〜〜、しかもここで鼻くそ取って行ったら、チョビ出てた鼻くそ取ってきたことバレバレじゃん!」というのです。俺もその場で言おうと思ったけど、あまりにも楽しそうに話すチャーを見て、水をさすような事はできなかったんです。その事をチャーに言うと「その場で言ってもらったほうが笑い取れて良かったのに・・・」と。
チョビ出した鼻くそを処理するチャーの背中がやけに小さく見えました・・・
その後どうなったかは定かではありませんが、どうやらチャーはふられたらしいんです。

たまに室蘭帰って一緒に飲んだ時に、必ずこの話が出るんですが、いつもチャーは「あの時、お前のせいでふられたんだからな〜」と言ってますからね。
それにしても、K.R子達は絶対に気づいていたはずなのに、何事も無いようにチャーの話を聞いていたけど、あれはもしかして、チャーの話が面白かったんじゃなくて、鼻くそチョビ出しながら話してるチャーを見て笑ってたんではないだろうか?と最近思い始めました。(笑)
でも正直、ほんと悪いことしたな〜と思いますよ。あの時は親切心で便所に連れて行ったけど、その場で言った方がチャーの性格からして、さらに笑いに持って行ったような気がします。.
そんなチャーも今では、中学校の先生です。あんな楽しい先生だったら学校行っても楽しいだろうな〜。

今度クラス会があったら、事実関係を聞いてみようかな?でも俺みたいに覚えている奴は少ないだろうね・・・。

小さな親切、大きなお世話。これって本当に紙一重ですね・・・