聞いてくれ! 第16回
「事故との出会い!?」


ツキとは何か・・・「出会いである」。運とは何か・・・「ツキの持続である」
ある本に書かれていた言葉なんですが、俺の人生、まさに「ツキ」と「運」に恵まれていました。
そのツキ(出会い)なくして俺の人生は語れません。本当に今まですばらしい出会いの連続でしたから・・・。(素晴らしい出会いは、今なお継続中です)
サッカーとの出会い、車椅子バスケットとの出会い、事故との出会い!?。その他にもいろんな人達との出会いがありました。
今回はその出会いのひとつ、「事故との出会い!?」について少し語ってみようと思います。

事故との出会いと聞いて「えっ?」と誰もが思うでしょうね〜。誰だって事故になんて出会いたくないですもんね〜。
俺も事故当時は「何でこんな事になってしまったのか」と凄く後悔しました。
プロサッカー選手としてこれからっていう時だったし、そして何より結婚を控えていましたから・・・。
もう二度とサッカーができなくなると判った時は、「ショック」という言葉だけで片付けられるようなもんじゃなかったですからね〜。
そんな時、いつも側にいて励ましてくれた「悪妻」がいたからこそ、車椅子の生活になるという事を受け入れ、社会復帰に向けてのリハビリにもすぐに取り組む事ができたんだと思います。
(あっ、悪妻とは「妻」の事なんです。掲示板では、悪妻でお馴染みですので。。。)
悪妻との出会い(事故から11日後の入籍「車椅子のJリーガー参照」)があったから、今の自分が存在してると言っても過言ではないでしょうね。

もし事故に出会わなければ、今の自分はどうなっていたんだろうかと考えた事があります。
「プロサッカー選手としてバリバリ活躍していた?」「日本代表としてワールドカップに出場していた?」
どっちもNOだと思います。
正直、サッカー選手時代の俺は、「自己中心的」「わがまま」「傲慢」そんな言葉の似合う男でした。
人を認めず、人を誉めず、何でも自分が中心だと・・・。
そんな考え方しかできませんでしたから、頂点に登りつめるなんてきっとできなかったでしょね〜。

事故に遭ってからの俺は、「サッカー時代のような考え方は絶対にしないようにしよう」と自分自身に言い聞かせて来ました。とにかく、人を認め、人を誉め、誰かのためにと・・・。
車椅子バスケットを始めた時も、人を認めよう、人を誉めよう、謙虚になろうとそればかりを考えてやってきました。それがやがて習慣となり、いつの間にか自然と人を認める事ができ、人を誉める事ができ、誰かのために何かをしようという考え方ができるようになったのです。
習慣とは本当に凄いですよね〜。車椅子バスケットに限らず、私生活でも同じような考え方ができるようになりましたからね。

確かに事故で両足の自由を奪われ、サッカーもできなくなりましたけど、それ以上に多くの事を事故を通して学びました。
なんて言っていいか判んないですけど、事故があったからこそ今の自分が存在し、事故があったからこそいろいろな出会いを経験し、自分自身が大きく成長できたと思うんです。
仮に、事故に遭わなかったとしても、今と同じよな生活ができているとは限らないですよね〜。
今の生活が好きだし、今の自分が好きだから、事故を後悔するのではなく、ひとつの出会いとして捉えて、前向きに行動しようと思ったのです。

これまでいろんな出会いがありました。その出会いひとつひとつが俺にとっての財産です。
これからも出会いを大切にして、そして感謝して、もっともっと成長して行こうと思います。
「事故との出会い!?」今は本当に良い出会いだったと心から言えます。